従業員を指導・教育する中で、たびたび「絶対」を連発する先輩がいます。指導をする中で、そこのところを強調したいためや、使命感に駆られたり、さらには自分自身の言葉に満足感を味わうために、無意味な「絶対」を多用・多発する人を見かけます。しかし、その内容は「絶対」をあえて付ける必要がなく、かえって、その一言が全体を安っぽくしている場合があります。指導を受ける後輩にしてみますと、説得力のない抜け道のある「絶対」かも知れません。指導内容を重く伝えようとしたいばかりに、ついつい連発する気持ちは理解できますが、指導を受ける後輩の気持ちになって、心から重要と感じられる説得力のある「絶対」を使いましょう。後輩は、君以上に君の発する一語一句を吸収しています。慎重・正確な内容の伝達が必要です。
ちなみに、私が実行して来ました飲食店での指導方法(OJT)の順番は、相手の気持や立場に立って、①指導内容をゆっくり分かりやすく説明。 ②まずは自らやってみせる。 ③実際にやらせてみる。 ④良い点・悪い点を具体的に評価する。 ⑤再度やらせてみる。 ⑥良かった点を褒める(もちろん「絶対」は慎重に使う)。指導する側は、すでに内容を熟知しているため、説明が疎かになる場合があります。無意識に自然と飛ばしてしまうのです。しかし、後輩は緊張の中真っ白な状態です。時々質問の機会を設けるなど、親身になった教育に心がけましょう。本当の意味で、誰からも認められ、尊敬される人になって下さい。
「絶対」とは他人に押し付けることではなく、まずは自分自身に課すべき言葉。